退職届

 昨日、職場に退職届を持っていきました。

 

 職場は物の置き場所から何まで、私が休職する直前となにも変わっておらず、私だけ時間を過ごしてしまったようでもありましたが、

 教育係をさせていただいていた方(新人だけど年上のとても素敵な方)が、私を見て泣いて抱きついてきてくださったので、1年しっかり教育係としての務めを果たせなかったことに対して申し訳ない気持ちと、その方の優しさに、こちらも泣きそうになりました。

 

 総務の方に退職届を渡し、経理の方には傷病手当と9月からの健康保険などの立替をしていただいていたお話をし、再び科に戻り、荷物を片付け、直属の上司とお話をして帰ってきました。

 

 職場の皆様が私を元気そうだと言ってくれたのを、

 複雑に思いました。

 

 元気にみえてうれしい気持ちと、事実が異なるのでとまどいました。

 

 事実が異なる≒私が職場に事実を見せていない

 

 から、仕方がないです。

 

 自分はそういう性格です。

 正直、夫にしかこの病気のしんどい所を見せていないです。

 

 疲れてくる夜には、だんだん手足が動かなくなるので、夫にソファから起き上がらせてもらって、立ち上がるのも手伝ってもらい、引っ張ってもらって寝室に向かいます。ほとんど毎日そうです。

 

 退院してから、近頃は夜21時に寝ていても朝眠たくて眠たくて起きられないので、夫の出勤時に見送ることができなくなってしまいました。

 

 あんなに数か月前まで朝からラーメンだの、チャーハンだの、カレーだの食べていた私が、今は嘔気で、食べられません。

 

 外出するにしても、足が体幹が思うように動かないし、トイレに行って帰ってくるので疲れてしまうので、意を決して出かけます。

 

 

 とても悲しいです。

 家に長くいますが、家事もろくにできません。

 

 私が、この病気の中の軽症になることすら、疑問を覚えています。

 

 自分を悪く言いたくないし、こんな病気明日にでもなかったことにしてほしいくらい、現状がとても悔しいです。

 でも、自分が軽症だと病院の先生に言われるのは、それはそれで本当かな??と思ってしまいます。

 

 軽症だったら、短時間でもいいから、仕事したいです。

 退職届なんて、書きたくなかった。

 昨日、どんな気持ちで職場でにこにこしていたか、誰が分かるのか。

 

 上司もみんな、戻ってくるのを待っていてくれると言ってくれました。

 でも、自信がないんです。正直。

 

 自分としては毎日がんばって生活しているのですが、この病気はまだ解明されていないがゆえに、薬も絶対に効く治療法もない。

 なるべく筋力や持久力がなくならないように努めていても、病気がそれを阻止する。

 できることは限られて、昨日のように、今までとは違う形になるしかなくなってしまう。

 

 今後の、治る補償も生活の保障もない。

 なんと残酷な未来。

 

 それでも私には夫がいてくれるので、頑張ります。

 あの人の、あの人そっくりな優しい子どもがほしいので、そのために頑張ります。

 

 病名ついてる方も、似たような症状の方も、一緒に生きていかせてください。

 誰かがいなくなったら、その分この病気の認知や補償も遅れてしまいます。私たちのこれからのために、わたしたちは生きていかなくてはならないのです。